Vol.09 薄手スイス綿のタイトな赤シャツ

ドレスメーキング

用尺など

綿100%:110cm幅 x 2.0m

パーツ
ボタン 1.1cm x 10
のびどめテープ、接着芯

使用針 家庭用9号

作ったきっかけ

タイトなシルエットのシャツはウレタン混紡のストレッチがきいたシャツが多い。
2000年代の末頃から急にストレッチ素材の服が増えたような気がします。
素材が先か、デザインが先か、
どちらが先かはわかりませんが、
2010年代はわりとタイトなシルエットの服が主流だったような気がします。

ストレッチ素材はシワになりにくく、
伸縮性があるため動きやすいのですが、
シャツやブラウスなど薄手の服は着心地がイマイチに感じてしまいます。
布が厚くなりやすいのと、やや通気性が悪い。

着心地が良くて体型に合った適度にタイトなシャツ。
これがなかなか見つかりません。

ストレッチ素材ではない布で
タイトなシルエットのシャツ。

体型に合ったシャツのパターンを一つ作っておけば、
何かとアレンジがきくので、良い機会と思って取り掛かりました。

この服のツボ

接着芯

透ける素材でもだいたい白か黒で代用できるので、
基本的に接着芯は白か黒で対応します。

今回、たまたま赤い接着芯を売り場で見かけたので使ってみることにしました。

が、かえって色のトーンが暗くなったような気がします。
特に白の冴えが鈍くなったように感じます。
勿体無いので赤い芯地を使いましたが、
以後、白か黒で対応するようになりました。

ちなみに、
師匠のれん子先生は、接着芯は風合いを崩すので
シルクオーガンジーか毛芯を使います。
シルクオーガンジーは丈夫なので、
シャネルスーツのような織の粗いツイードの裏打ちによく使われます。

が、最近は接着芯もかなり進化しており、
そこは使い勝手で選ぶのが最良と思います。

ぬいしろの始末

薄い布はロックミシンをかけると、
ミシンの圧力でギャザーがよってしまいます。
ロックをかけた後に伸ばせば解消しますが、
布に余計な負荷がかかりそうで気になります。
また、ロックかがりがずれたりして、
着るときに引っ掛けたりと”ほつれ”の原因になります。

そんな時は袋縫いで始末します。

やや手間がかかりますが、
柔らかく仕上がって馴染みやすいので仕立てが綺麗です。

袖ぐりはカーブが強く、
私は袋縫いが綺麗にできないのでロックミシンで処理します。
ロックミシンを使いたくない場合は折り伏せ縫いにします。

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