Vol.32 ドルマンスリーブのマチ(水かき?)つきブラウス

ドレスメーキング

用尺など

表布:綿100%
110cm幅 x 2.0mくらい
ヨーク:麻100% 110cm幅 x 0.1mくらい
ボタン 1.5cmφ  6ヶ
接着芯、のびどめテープ

使用針 工業用11号

作ったきっかけ

ドルマンスリーブは袖ぐりが大きいので、
身頃の丈が短い場合は袖につられて裾が上がってしまい、
腹が見えてしまうのが難点です。
ジャージーなど伸縮性のある生地なら問題はないのですが、
伸びない生地だと身頃が袖につられて動いてしまいやすい。
裾を長くするとボリュームが出過ぎてしまい、かさばったシルエットになります。
ドルマンスリーブは袖にボリュームがあるので、短めの丈にしたい。

そこで思いついたのがキモノスリーブのようにマチを袖の付け根に加えること。
マチが運動量を補うので、身頃が袖の動きにつられない。

いざ仕立ててみると、確かに裾は上がらないのですが、
どうもこのマチが気に入らない。
マチがひらひらと水かきのようで、あるいは鶏のトサカのようで、
どうにも違和感があります。
果たしてこのマチに意味があるのか、
その機能はデザイン上必然なのか、
そこまでしてドルマンスリーブにこだわる意味はあるのか、
など、マチの存在意義を問うてしまうのでした。

要するに無駄ということです。
あれやこれや言い訳を考えたりする理由は、
作った労力を無駄にしたくないのでなんとか気に入る理由を探したい=正当化したいから。
なぜ気に入らないかと問うても無意味で、気に入らないものは気に入らない。
それ以上でもそれ以下でもなく、好き嫌いなので仕方ありません。

というわけで、形にして着てみないと良し悪しは分からない、
とドレスメーキングでは良くあるオチでした。

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