
描かれている人物
赤枠上:(左から)お竹、大場道益
同中:下男小助
同下:(左から)倉橋弥十郎、小助、同心新井角左衛門
右下:犬
絵の解説
お竹に迫る道益

捕まる小助、道益を殺害した小助、大場宗益

大場兄弟の飼い犬(実際の舞台とはやや造作が異なります。かぶきねこづくし仕様になっておりますのでご了承ください)

あらすじ
主な登場人物と簡単な説明
・菊屋小助(きくやこすけ)
大場家の下男。
・お竹(おたけ)
下駄屋の下女。下駄屋の女将と折り合いが悪い。
・大場道益(おおばどうえき)
山名宗全の屋敷へ出入りする医者。好色。お竹を妾にしようとしている。
・大場宗益(おおばそうえき)
道益の弟。医者。
・犬
大場兄弟の飼い犬。
他、佐五兵衛、家主九兵衛などがいます。
KNPC189 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)〜「竹の間」「御殿」
KNPC100 「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」〜「床下」「対決」「刃傷」
KNPC99 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)〜「花水橋」「竹の間」「御殿」
あらすじ
※小助が登場する場面のみのあらすじです
大場道益宅の場
山名宗全の屋敷へ出入りする町医者の大場道益は隣人の下駄屋の下女・お竹に惚れていた。
薬を取りに来たお竹をしつこく口説く道益だが、隙をみてお竹は逃げる。
そこへ道益の弟・宗益が下男・小助を伴って帰宅。
大場宅へお竹の実父で花売りの左五兵衛が小助にお竹を呼び出すよう頼む。
呼ばれたお竹に、左五兵衛は甥のために二両用立ててくれないかと依頼。
心優しいお竹は無理を承知で引き受けて下駄屋に戻り、左五兵衛は花籠を置いたまま立ち去る。
周囲に誰もいないのを確かめて大場兄弟が密談を始める。
仁木弾正から鶴千代殺害のための毒薬を依頼された宗益は、山名宗全から預かった足利家の刻印がある二百両を見せる。
金を見た道益は毒薬の調合を教え、宗益は早速山名家へ向かう。
その一部始終を小助が見ていた。
そんな折、お竹が二両の借金を道益に頼めないかと小助に相談する。
小助は手紙を書くよう勧め、油を買いに行くふりをして物陰に身を潜める。
お竹が、手紙を眠っている道益の枕元に置いて立ち去ろうとする。
と、道益が目を覚まし、手紙を読んで二両を貸し、お竹に抱き付く。
驚いたお竹は下駄の片方を道益のものと間違えて履いて逃げ帰る。
小助が道益から二百両奪おうとし、逆らう道益を殺害する。
小助は二百両をひとまず襦袢の片袖に包んで縁の下に隠す。
それを見つけた犬が、左五兵衛が置いていった花籠へ隠してしまう。
山名家から戻った宗益が道益の死体を発見。
小助も今戻ったふりをするが、床下に隠した金がないので慌てる。
問注所小助対決の場
大場道益殺しの沙汰が問注所で問われていた。
お竹と小助が牢から引き出され、証人として家主九兵衛と宗益が呼ばれ、横井角左衛門が取り調べをする。
山名宗全の家臣である角左衛門は鶴千代毒殺の企てが明るみにならないよう、お竹を犯人と決めつける。
証拠はお竹が書いた手紙と履き違えた下駄。
そこへ左五兵衛が花籠から血のついた198両を見つけたと持参する。
角左衛門は左五兵衛もお竹の仲間と決めつけ、罪をなすりつけたい小助も加勢する。
しかし弥十郎が矛盾点を突き、金を包んでいた襦袢の片袖が小助のものだと判明する。
小助は罪を認め、お竹親子は弥十郎に感謝する。
私のツボ
命運を握る犬
「伽羅先代萩」はそのままで、世話物がサイドストーリーとしてくっついた構成。
作品の由来は、三世菊五郎の「仁木弾正を世話ものでやりたい」という希望を受けて鶴屋南北が脚本を書き、それに黙阿弥が手を加えたものが現在の台本になっています。
というわけで、主要メンバーで構成しました。
個人的には動物が出てくるとそれだけでポイントが高いのと、世話物に出てくる医者は怪しい人物が多いので悪役好きとしてはこれまたポイントが高い。
よって、犬と大場兄弟は外せません。
この犬の気まぐれがなければお竹は濡れ衣を着せられ、小助はまんまと逃げおおせたかと思うと、いやはや恐ろしいものです。
何故に左五兵衛は花籠を置いていったのか、商売道具を忘れるかなと言いたいところですが甥の不祥事に慌てたのだろうと解釈します。
こうした小さな偶然が運命を左右するのよね、などと思うのでした。
歌舞伎に出てくる犬は、ほぼ白に茶のブチなので、当時はこの柄の犬が多かったのでしょうか。
現代人の感覚ではかえって珍しいように感じます。
KNPC189 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)〜「竹の間」「御殿」
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