COPC17 横浜発祥シリーズ〜大正時代③

ご当地シリーズ

絵の解説

アイスクリーム発祥の地は横浜の馬車道。
誕生は明治2年。
超高級品だったアイスクリームは、大正時代半ばから産業化が進み、
まだ高値とはいえ、身近なデザートになります。
日本アイスクリーム協会によると、
街頭でのアイスクリーム販売が始まったのは昭和10年代らしいのですが
アイス発祥の地・横浜ですから、
誰かしら先んじて売っていたかもしれないという想像です。

日本初のダンスホールは、大正7年、鶴見区の遊園地花月園に併設されたダンスホール。
ジャズが日本で初めて演奏されたのはどこか、これまた諸説ありますが、
大正14年に伊勢佐木町の喜楽座でジャズのコンサートが開かれたのが横浜のジャズ初上陸。

通称”キング”こと神奈川県庁舎

原画はポストカード3枚分が繋がった横長のサイズです。

横浜とジャズ

横浜に住んでいた時、野毛の中央図書館をよく利用していました。
元町から歩いて、関内を通って伊勢佐木町、
イセザキ・モールを横目に吉田町通を抜けて大岡川を渡って野毛本通へ。
野毛本通に入ると、ジャズが街頭スピーカーから流れていることがありました。
図書館に行くのはもっぱら平日の昼間なので、まだ人通りが少なく、
空いているお店もまばらです。

果物屋の店頭に並ぶ美しい柿とモダン・ジャズ。
昼間の、まだ眠っている歓楽街を包むジャズの音色。

これが不思議と違和感なく街の空気と馴染んでいて、
そこは横浜でのジャズの歴史が長いがゆえに
自然と土地に染み込んでいるのだろうなと思います。

ダンスホールとバンド演奏を描きたかったので、
大きく構図を取りました。

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