COPC16 横浜発祥シリーズ〜大正時代②

ご当地シリーズ

絵の解説

大正12年の関東大震災の復興事業として作られた山下公園
山下公園沿いを走る人力車

カラフルな銘仙を着た女給に会うのも楽しみなカフェーのひととき

洋菓子の発祥はこれまた諸説ありますが、
シュークリームは大正7年、
ショートケーキは大正11年に不二家が売り出したと言われています。

通称”クィーン”こと横浜税関

原画はポストカード3枚分が繋がった横長のサイズです。

関東大震災

大正12年に発生した関東大震災は横浜にも甚大な被害をもたらしました。
震災前後で街並みも大きく変わったので、
大正時代の横浜は描くのに少し苦労した覚えがあります。

シュークリームやショートケーキを初めて商品として発売した不二家の本店は元町にありました。
しかしながら、本店は関東大震災で焼失したため閉店。
伊勢佐木町店と銀座店も同じく震災で焼失しましたがこちらは再建され、今も営業しています。

横浜中華街も日本初の中華街とのことなのですが、
こちらは絵にまとめにくかったので扱っていません。

洋菓子繋がりでカフェの様子。
銘仙の着物に白いエプロン姿の女給を描きたかったので。
手前の書生風二人組。
右側の猫は分厚い辞典にさりげなく手をのせてインテリゲンツァをアピール中。
虫眼鏡は、辞典の文字がいかに細かいかを強調するための小道具。
しかしながら女給は気づかず立ち去ってしまうのでした。
ものすごく細かいどうでも良い設定なのですが、この瑣末な設定こそが重要なのであります。

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