COPC13 横浜発祥シリーズ〜明治時代②

ご当地シリーズ

絵の解説

明治2年 横浜〜東京間 2頭立て6人乗りの乗合馬車を開業
明治5年 ガス灯が設置される

原画(部分)

明治6年 初代横浜税関

原画

原画はポストカード3枚分が繋がった横長のサイズです。

郵便と自転車

郵便発祥の地は東京の日本橋郵便局で明治4年3月に郵便役所が設置されました。
横浜には同年7月に郵便取扱所が設置されています。
郵便配達員が歩きやすいように草鞋を履いているのが江戸時代の名残のようでもあります。

自転車は幕末に横浜居留地に三輪車を持ち込んだのが始まりとされていますが、
諸説あり定かではありません。
志賀直哉の「自転車」という随筆に、自転車狂だった十代の頃のことが書かれています。
当時、彼が住んでいた麻布三河台(現在の六本木3丁目あたり)から
横浜までよく往復していたそうで、
若いとはいえよく1日で往復できるものです。
その随筆で書かれた横浜の風景が、
短いながらとても印象に残っていたので自転車を描き加えました。

私はそれで江の島千葉などへ日帰りの遠乗りをした。
横浜までの往復は何度もして、遠乗りとは思っていなかった。
横浜の商館に新しい自転車が入荷すると、必ず見学に行った。
横浜では本屋や雑貨屋にも行った。銀座より洒落ていた。
食事は公園近くの西洋料理屋に行き、その後は急いで帰った。

志賀直哉「自転車」より

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