KNPC183雷船頭(かみなりせんどう)

かぶきねこづくし

描かれている人物

上:船頭と雷
下:女船頭と雷

絵の解説

船頭、女船頭と演出が異なるので両方描きました。

船頭と雷さま(修正前)

女船頭(修正前)と雷さま(修正前)原画

両国大川端(原画)

雷さまの衣装が違ったので修正。

雷さま修正パーツ(原画)

あらすじ

両国大川端。
船頭が休んでいると、夕立と共に空から雷さまが落ちてきます。

突然の雨に困る船頭と、地上で戸惑う雷さま。
気を落ち着けるため船頭が酒を飲むと、
雷さまも一緒に飲み始めます。

女船頭バージョン
そこに雷鳴がとどろき、驚いた雷さまは舟に乗って逃げていきます。
残された女船頭は若衆と立ち回り、花道を一人引き上げるのでした。

船頭バージョン
二人で舟に乗り吉原へ行く。

私のツボ

かわいい雷さま

女船頭に見世物にしようとからかわれて泣き出してしまう雷さま。
ひょっとこをつけた船頭と楽しく一緒に踊る雷さま。

虎柄の腰巻にぽてっと乗る腹がチャームポイントです。

絵の修正

歌舞伎では俳優さんによって衣装が異なることがよくあります。
商品化の前に松竹さんに監修していただき、
修正がある場合は今回のように修正箇所を描き直し、データ上で修正処理します。

監修カンプを提出する前に女船頭の耳毛を描き忘れていたのを発見、
追加しました。
よく耳毛、眉毛、ヒゲを描き忘れることがあり(ヒゲもれと呼んでいます)、
それぞれパーツを用意しています。
耳毛とヒゲは最後にまとめて描くので忘れることが多いです。
ヒゲチェックを最後にしますが、それでも見落としてしまいます。

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