Vol.19 フレンチスリーブのカットソー

ドレスメーキング

用尺など

絹100%:90cm幅 x 1.5mくらい

パーツ
のびどめテープ、接着芯

使用針 家庭用9号

作ったきっかけ

夏用の気軽なトップスが欲しいなと思って
フレンチスリーブのカットソーを作りました。

ノースリーブのように肩をまるごと出したくはないけれど、
半袖だと脇下が暑く、汗ジミも気になります。
夏場は屋外と屋内の気温差が大きいので、
上に羽織った時に袖が邪魔にならない服が良い。

参考にしたのは50年代の映画などでよく見るフレンチスリーブの服。
ワンピースやブラウスなど、よく見かけます。
ただ、50年代の服はウエストが細くて袖アキが狭いタイトなデザインが多いので、
そこは21世紀仕様でゆとりを加えて着心地優先にしました。

衿ぐりはアキ控えめのVネックです。

この服のツボ

布の方向

前後の区別が一目でパッとつきやすいようにしたいので、
後ろ裾を燕尾服のように長くしたデザインにしました。

前はウエストラインから6cm程度の長さで、
後ろはお尻が隠れるほどの長さです。

が、布が足りません。
後ろを前と同じ長さにすればなんとか入りますが、
それではつまらないので、
どうにか後ろ分の布が取れないものかと試行錯誤の結果、

後ろ身頃は布の方向を横にして、
ウエストあたりで布をはぎ合わせることにしました。

服は原則縦方向で仕上げるので、
横と縦が入れ子になったり、横方向で裁断するのは厳禁だと思っていましたが、
それを覆したのが師匠のれん子先生。

「布の表裏も、方向も、自分で決めたら良いのよ」
の一言。

確かにパネル柄やスカラップレースなどは
横方向で裁断することが多いです。
また、バイアスにカットするデザインもあります。

布の方向が歪んだり曲がっているのはNGですが、
その方向をきちんと把握した上であれば、
表裏も方向も、デザインの一つとなります。

この先生の一言で、
”布が足りないピンチ”を逆に活かすという発想を持つことができるようになりました。

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