COPC58 京都アラカルト

ご当地シリーズ

絵の解説

大文字焼きで有名な大文字山
正式名称は如意ヶ嶽

お寺で座禅体験
大原でみたらし団子を食べて、茶屋で一休み
清水の舞台は今日も大賑わい

平安時代の優雅な曲水の宴
童子が棒でつついているのは羽觴うしょうと呼ばれる鴛鴦おしどりを模した盃台
朱塗りの盃には御神酒が入っていて、歌人が歌を短冊に書き終えると水面から盃を引き上げて御神酒を飲みます。
京都にはそこかしこに公家文化が今も息づいています

そして京都といえば舞妓さんと芸妓さん

京都といえば、を詰め込みました。

原画

東寺

原画

と、ここで急遽参加したのがこちらの二点。
にしん蕎麦と抹茶パフェ。
京都のうどん屋に行くと必ずあるニシン蕎麦。
ずいぶん昔、京都で四年ほど暮らしましたが、よく見かける割に食べたことはなく、
食べている人も、大好物だという人にも遭遇しませんでした。
抹茶パフェは個人的に好きなので。

原画

土産屋のペナント

その昔、昭和の時代に修学旅行の土産の定番だったペナント。
細長い三角形の旗のようなものや、長方形の掛け軸のようなものなど様々な形がありました。
三角形なり長方形なり、その図形の中に名所が詰め込まれていて、
京都なら大文字焼き、東寺、金閣寺、舞妓さん。
奈良なら大仏に五重塔に鹿と紅葉。
東京は国会議事堂に東京タワーに西郷さんに新宿高層ビル群。
たまに鎌倉大仏が参加していることもありました。

当時、子供心にもちょっとダサいと感じてペナントを買ったことはないのですが、
記憶にはしっかり刷り込まれていて、
デザインの仕事でも絵を描く上でも、ペナントの影響は否めません。

どんな影響かというと、面白さと自由さ。
おしゃれとかそんなフワフワした曖昧なものをすっ飛ばして、
お土産という目的を果たす潔さが生み出すフットワークの軽さ。

国会議事堂とパンダと西郷隆盛と東京タワーと高層ビルが並ぶ絵は、単純に面白い。
お子様ランチのような、欲張りセットで楽しい。
楽しい絵を描いていきたいです。

先日、知り合いの方にいただいた下田土産のマグネット。
ペリーに黒船に桜の花。
そして黒船来航(書体は勘亭流)の文字にゴシック体でSHIMODA。
絶滅危惧種のペナント風センスがまだ生きていて、この破壊力がとても嬉しくて自宅の冷蔵庫にくっつけてあります。

というわけで、京都アラカルト。

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