絵の解説
ミュージカルお好み焼き
生地から順に具材を乗せて焼く重ね焼き方式の広島のお好み焼き。
その行程をミュージカル仕立てにしました。
音楽と料理は似ていて、
具材のハーモニーとアンサンブル。
順番や量を変えればまた違ったメロディを奏でます。
そして音楽も料理も、どちらも心に潤いを与えてくれます。
イメージは映画「ロシュフォールの恋人たち」
瀬戸内海に面した海辺の街・広島。
ミシェル・ルグランの音楽に乗せて、召し上がれ。
勘亭流の練習
歌舞伎の筋書を参考に。
広島のお好み焼き
同じ食べ物でも、ところ変われば品変わる。
おでん、お雑煮、鍋、などなど、ご当地グルメはネタの尽きない定番の話題。
だいたいは東日本と西日本に分かれるのですが、お好み焼きはどちらも西日本なので、全国的にどのように分布しているのかよく分かりません。
私は名古屋出身ですが、子供の頃はお好み焼きといえば重ね焼き方式でした。
ひっくり返すのが難しいので家で作ることは無く、もっぱらお店で食べるか持ち帰るものでした。
大阪の混ぜ焼きを知ったのは大学生の頃、大阪の友人に教えてもらってから。
それまで広島と大阪で焼き方が違うということも知りませんでした。
今はインターネットの普及で、広島と大阪のお好み焼きの違いはほぼ常識で、
マニアックなご当地グルメも広く共有されています。
取り寄せはもちろん、作り方もネット上で公開されていて、ご当地に行かなくても食べられるというありがたい時代になりました。
情報の地域格差がほぼ無くなった現代だからこそ、ご当地グルメが定期的に話題になるのかなと思います。
地元民による正しいご当地グルメの定義と作り方・食べ方・作法の指南。
郷土愛の発露は、アイデンティティの確認。
自分しか持ち得ない記憶と経験を再確認できる。
定期的にご当地ネタが話題になるのは、違いを大切にしたいという人間の本能なのかなとも思います。
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