絵の解説
港の見える丘公園のバラ園。
敷地も広く、バラの種類も豊富で、見頃の季節は良い香りに包まれます。
ちょっと東屋で一休み。
あら、このソフトクリーム美味しいわ。
(若いって良いわねぇ)と心の声。
展望台からは横浜ベイブリッジが見えます。
エドワード・リア
こちらも横浜に住んでいた時、散歩でよく行っていた公園。
坂の上にあるのでそこまで混み合っておらず、広くて眺めも良くて、気分転換には最適の場所です。
バラは横浜市の花だからかどうか、公園に咲くバラに並々ならぬ気合いを感じます。
山下公園のバラ園も見事ですが、港の見える丘公園はその三倍くらいの密度です。
アーチ状になったバラや、東屋などに絡ませたりと、
たくさんのバラが立体的に咲いていて、とても美しいバラ園です。
港の見える丘公園を奥に行くと大佛次郎記念館や近代文学館があります。
10年ほど前、エドワード・リアという19世紀のイギリスの詩人のファンクラブを主宰していました。
会員20人に満たない小さな同好会で、毎月会報誌を作っていました。
タイトルはHumoresques Letter。
会報誌というよりホチキス留めの手作りファンジンです。
会報誌と併せて、リアの作品に絵を添えて手作りミニ絵本を作っていました。
ファンクラブ一周年を記念して近代文学館でお茶会を開きました。
その半年後、港の見える丘公園にほど近い洋館でお茶会を開いてクラブは解散しました。
エドワード・リアの作品は愉快で滑稽なlimerick(リメリック:五行詩)に簡単な挿絵を添えるスタイルです。
もともとリアは王室が飼っていた鳥たちの絵を描く鳥画家で、
その後風景画家として世界を放浪しました。
遊びで書いたリメリックが子供に受けて、という経緯。
子供向けなのでブリティッシュ・ジョークもキツくなく、
言葉遊びとユーモアとウィットに富んだ世界です。
詩の他にも童話をいくつか書いていて、どれも不思議なお話ばかりです。
彼が書く短いお話は悲劇とまではいかなくともハッピーエンドでもなく、どことなく乾いた哀愁が漂い、それがまた魅力でもあります。
私は「ふくろうと仔猫」が一番好きです。
数少ないハッピーエンドのお話だと私は解釈しています。
イギリスを離れ、地中海や中東やインドなどを放浪したリア。
大の猫好きだったリアの長年のパートナーは茶トラの雄猫フォス。
エドワード・リアファンクラブの入会資格はユーモアを愛すること。
ふわっとユーモアが香る絵を描いていきたいです。
エドワード・リアの作品を題材に描いた絵
「あしながおじさんとハエ」
「アーリーおじさんの哀れな話」
「ヨンギー・ボンギー・ボーの求婚」
「ふくろうと仔猫」
「アヒルとカンガルー」
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