SNPC72 土用干し

四季ねこねこ

絵の解説

立葵の花が頂上まで咲き揃うと、梅雨が明けて暑い夏の到来。
数ヶ月前に仕込んだ梅干しを、天日にさらして最後の仕上げ。
対戦相手が次の手を考えている間に、梅をひっくり返して良い塩梅。

原画

縁側シリーズ

四季ねこねこは情景が題材なので、固定の登場人物はいないのですが、いくつかのシリーズがあって、これは縁側シリーズ。
SNPC63「紫陽花」の続きです。
季節は梅雨から夏になり、相変わらず二匹は将棋を指している、といった情景。
定点カメラで、庭先の季節の花越しの縁側の様子といった趣向です。

その「紫陽花」を描いた後、「江戸日本錦招漂流譚」という漫画を描き始めて、今年の春に第一章を終えました。
講談社から出した絵本「江戸日本猫づくし」を制作するに際して作った設定を頭の中からアウトプットするためで、脳のデフラグのようなものです。

漫画を描き終えて、ふと気がつけばこの縁側シリーズの茶トラ猫が奇しくも漫画に出てくる虎蔵と同じ柄。
この縁側シリーズは「江戸日本錦招漂流譚」の後日譚とすることにしました。

吉田愛四季ねこねこ漫画

絵本紹介

 

こうやってふと自分が作った世界が繋がり、地図が広がると面白い。
まだたくさんの島が頭の中にあって、それがやがてつながって陸地になるのが楽しみです。
ちなみに猫以外の島でイチオシなのは亀の島です。
ポメラニアンの島もあります。

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