SNPC71 冷やし飴

四季ねこねこ

絵の解説

お茶屋さんの店頭にあるジュースサーバー。
琥珀色の冷やし飴と、鮮やかな緑のグリーンティ。
青空にピンクの芙蓉が眩しくて、
暑い盛りの甘露水。

原画

原画

冷やし飴とジンジャーエール

関西のご当地飲料として有名で、関東では見かけない冷やし飴ですが、おそらくその境界線は岐阜か愛知だろうと思います。
私は名古屋出身ですが、地元や祖父母が住む岐阜の商店街のお茶屋に絵に描いたようなサーバーが並んでいたのを覚えています。
サンガリアの冷やし飴の缶ジュースの書体が子供心に怖かったです。東海地区でもそれなりに飲まれていたと思います。

子供の頃は生姜が苦手だったので、初めて飲んだのは大学生の頃でした。
当時は京都に住んでいて、冷やし飴を愛してやまない友人に色々と教えてもらいました。
さすがに冷やし飴の本場・関西ともなると既製品もたくさんあって味もメーカーで微妙に違います。

冷やし飴の原料は生姜と砂糖と麦芽水飴で、あの色とコクは麦芽水飴に由来します。
生姜のジュースといえばジンジャーエールですが、こちらはカルダモンとクローブと唐辛子のスパイスが重要です。

生姜をすりおろして砂糖を混ぜたら冷やし飴、炭酸で割ったらジンジャーエール、
とそんな単純な話ではありませんでした。
手前に来る生姜が目立ちますが、その奥にはそれぞれに秘訣があるわけで、
何度か自作しましたが買った方が美味しいとの結論に至りました。
試行錯誤する行程は楽しいのですが、完成度となると、やはり餅は餅屋です。

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