COPC34 たこ焼き(大阪)

ご当地シリーズ

絵の解説

原画

このタコはどこから来たのか タコはどこへ行くのか
Ramonesの名盤「Road To Ruin」ならぬRoad To TAKOYAKI。

最近では国産タコより輸入タコの方がよく目にしますが、兵庫県の播磨灘沿岸や大阪湾東南部沿岸はもともと蛸壺漁が盛んでした。
蛸壺漁の歴史は弥生時代にまで遡り、兵庫県明石市では遺跡の周辺から蛸壺が発見されています。
はるか昔の弥生時代から我々の祖先はタコを食べていたのかと思うと感慨深いものがあります。

たこ焼き串あるいは千枚通し

大阪人は一家に一台タコ焼きプレートがあるとよく言われますが、私の経験則でもほぼ全ての大阪人が持っていました。
ただ、ホットプレートの付属品としてたこ焼きプレートが付いている場合も多いので、大阪人に限った話でもないように思います。
かく言う私も小型のたこ焼きプレートを持っています。

学生時代からの古い友人に生粋の大阪人がいます。
彼女が結婚して間もないころ、新居に遊びに行きました。
旦那も大阪人で、大阪仕込みのたこ焼きを振る舞ってくれるとのこと。
テーブルにはホットプレートタイプの一体型たこ焼きプレートではなく、使い込んだ鉄製のたこ焼き器がカセットコンロに乗っていました。
曰く、ホットプレートは熱伝導が悪いとのこと。
鉄製のフライパンや中華鍋で調理すると断然美味しいので、これはわかります。

驚いたのが、マイたこ焼き串が出てきたこと。
しかも夫婦それぞれ二本ずつ持っていました。
竹串は弱くて効率が悪いそうで、これも大阪人の家には必ずあるそうです。
一口サイズであること、パクッと口の中に入れて転がしながら冷ます。
これも重要だそうです。

たこ焼きの極意を掛け合い漫才のように熱く語りながらたこ焼きを作る二人の姿が面白くて、ずっと笑っていました。
楽しいたこ焼きパーティ。
たまに無性に食べたくなるたこ焼きです。

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