絵の解説
シチリアの青い海にレモンといえば
名作『ニュー・シネマ・パラダイス』のオープニング。
ここ10年ほどで国産レモンを店頭でよく見かけるようになりました。
その筆頭が、今や国産レモンの半数以上を占める広島産のレモン。
瀬戸内海の温暖な気候がレモン栽培に適しているようです。
皮も丸ごと使える国産レモン。
レモン好きとしては嬉しい限りです。
レモン畑の向こうに見える橋はしまなみ海道。
レモネードのお供に名物紅葉饅頭をどうぞ。
注記:
しまなみレモン(しまなみ海道内で栽培 広島県、愛媛県)
広島レモン(因島で栽培したレモン)
瀬戸内レモン(瀬戸内海沿岸部や島嶼部で栽培 岡山県・香川県・山口県)
と区分されます。
レモンのお菓子
昭和の時代、スーパーレモンキャンデーという酸っぱい飴があり、アメコミ調の袋も子供心に新鮮で大好きな飴でした。
食べすぎて舌が荒れてしまうのも懐かしい思い出です。
そのスーパーレモンキャンデーがしばらく前に復刻されたようで、懐かしくて一時期よく食べていました。
日本だと梅干しという酸っぱい界の親玉がいますので、レモンはイマイチ影が薄いのか、レモンの酸味を存分に味わえるお菓子が少ないように思います。
というわけで、スーパーレモンを久々に食べてしばらく、ギリギリまで酸っぱいレモン味のお菓子作りに夢中になりました。
酸味と甘味のギリギリの攻防戦。
ガツンと酸っぱいレモンケーキを食べたい。
国産レモンが手軽に手に入るからこそできる試みで、広島産のレモンにはお世話になりました。
あれこれ試した結果、イギリスのレモンドリズルケーキのように、焼き上げたバターケーキにレモンシロップを染み込ませるというのが一番効果的でした。
レモンシロップの糖分を抑え、酸っぱいレモン汁にケーキをひたし、しばらく冷蔵庫で馴染ませると酸っぱいレモンケーキができあがります。
生地の段階であれこれ仕込むと思っていたのが拍子抜けしてレモンケーキ熱も収まりました。
レモンケーキに夢中になっていた頃、いつでもレモンが使えるようにと庭の隅に小さなレモンの苗木を植えました。
欲張り&せっかち過ぎると我ながら呆れますが、レモンの実どころか花も咲かずにほったらかすこと早三年。
今年の春、ついに白い花が咲きました。
君知るや南の国…と、かのゲーテが歌い上げたシトロンの花。
果たして実がなるかどうか。
私は土いじりが苦手なので、レモンの生命力に委ねたいと思います。
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