絵の解説
鏡餅に注連飾りに、正月を飾る鉢植えに、正月用品が並ぶ歳の市。
買い忘れはないか手書きのメモで要確認。
新巻鮭が欲しいと子供にねだられて困る父親。
どいたどいた!
おっと危ない、草鞋を結び直す丁稚の頭に盆栽が落っこちそう!
寒空に雁の群れが飛ぶ、せわしない年の暮れ。
「どうぞ良いお年を」
何気ない日常
人がたくさん集まってごちゃごちゃした様子を描くのが好きで、四季ねこねこではよく登場する構図です。
なぜこの構図が好きかというと、そこに居る猫たちの事情を想像しながら描くのが楽しいから。
偶然そこに居合わせた人たち。
それぞれがそれぞれの目的や事情で、たまたまそこに集まった瞬間。
流れ行く何気ない日常の、何気ない一瞬が重なり合う空間。
何気ない日常茶飯事を、何気なからしめるものは季節の変化で、ふと季節を感じられる瞬間を描きたいなと常々思っています。
ふと、めぐる季節を感じる瞬間。
めぐる季節の合縁奇縁、坊主も走る師走の歳の市。
コメント