絵の解説
冬が近づくにつれ、彩りを増す公園の木々。
イロハモミジ、サクラ、イチョウ、ケヤキ。
澄んだ秋の空に、色とりどりの紅葉のコントラストが美しい秋。
なぜ青空の下で食べる団子はかくも美味しいのでしょうか。
井の頭公園
吉祥寺シリーズの第一弾です。四季ねこねこシリーズを取り扱って下さっている店舗が駅ビルにあたる場所にあり、地元の方だけでなく観光の方々などの往来も多く、ご当地版のポストカードがあったら良いだろうということになりました。
真っ先に浮かんだのが井の頭公園のスワンボート。
このスワンボート、恋人同士で乗ると破局するといわれ、それは近くに井の頭弁財天の本尊があるので、弁天様に嫉妬されてのことという話です。
統計はないので本当かどうかはわかりません。
時期が秋だったこともあって、紅葉に染まる井の頭公園を描きました。
思いのほか評判が良く、今では春夏秋冬が揃い、デザインは5種類あります。
久々に原画を引っ張り出して見てみたら、あまりにも呑気なものでした。
なんでこんなに緊張感のない絵になってしまったのか、我ながらはかりかねます。
紅葉のグラデーションでそれなりに気をつかった後がみられるので、そこで力を使い果たしたのかもしれません。
ところで秋は、寂しい和歌や詩が多いです。
師走を前に、物憂げな気持ちになるのかもしれません。
あぁ、今年も結局何もしないで一年が終わってしまう、まだ夏物と冬物の入れ替えさえもできていないのに…と、ふと誰しも一年を省みる時期なのでしょう。
アンニュイになったところで断捨離がはかどるわけでも無し。
ボートを漕いで運動して、団子がうまい。
食欲の秋、運動の秋です。
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