絵の解説
夏は楽しい行事が盛りだくさんです。
海に、花火に、盆踊り。
夏の朝は早く、夜は遅い。
朝顔の彩りで一日が始まり、花火の余韻で夜が終わる。
暑かった夏も、盆を過ぎると空気が入れ替わり、少しずつ秋の気配が感じられます。
春夏秋冬四枚連作のうち「夏」
月ごとではなく四季の移ろいを描きたくて描いたものです。春夏秋冬を横長の一枚の絵で描き、揃えればつながるようにして四枚のポストカードにしたものの一枚です。
ところで最近の夏の暑さは異常で、酷暑でも言い足りないくらいの暑さです。
早く夏が終わってほしい、冬の寒さが恋しい、と思って毎年過ごしていますが、いざ夏の終わりの気配を感じると途端に寂しくなります。
そして冬になると夏の暑さが恋しくなります。
早く夏にならないかなー、と思って夏が来ると、あまりの暑さに早く冬が来ないかなと日々、暑さを呪いながら過ごす。
毎年そんなことを繰り返しています。
夏になると、すぐそばに浜辺はあるし気持ちは一応ワクワクするのですが、身体は若くはないので、ふと思い立って今から海水浴に行くとか、野外ライブに行くとか、夏の衝動にかられて日差しの中に飛び出していくような、突発的な行動はしなくなりました。
その後の体力回復に要する時間やら、後片付けやらを考えだしてしまいます。
青い空と入道雲、青い海、色とりどりのビーチパラソル、お祭りの提灯、朝顔に向日葵に、そんな景色を描いているだけで夏が満喫できてしまうようになり、これはこれで低燃費で宜しいです。
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