絵の解説
夏の風物詩第二弾は夜店。
夏まつりとして、盆踊りとセットになっていることもあります。
りんご飴にかき氷にかるめ焼き。
おばけやしきのスタッフ(平家の落武者)がわたあめを食べていたら、驚いた通行人が尻餅をつきました。
「どうせ作り物だろ」幽霊に冷たい子供たち。
占いの結果に納得がいかず苦情を申し出る客。
肩が触れたの触れないので小競り合い。
浮気がバレてほっかむりで顔を隠すも後の祭り。
ふけゆく夏の夜。
猫圧
細かいカラフルなものがたくさんゴチャッとある様子は楽しいものです。
駄菓子屋、お菓子の量り売り、ボタン屋さん、吹き寄せのお菓子などなど。
そのごっちゃりした様子に圧倒され、わぁっと思わず歓声が上がり、楽しくなります。
猫がたくさんいる絵をよく描きますが、そのゴチャッとした様子が好きなのと、ゴチャッとした状態を紐解いていくのが好きだからだと思います。
猫圧が高い絵、と私は呼んでいて、
一見、雑然としていますが、私なりに秩序だって描いており、それぞれの猫にそれぞれの事情と必然性があり、いつも描きながら脳内で猫たちのお喋りを再生しながら描いています。
と、言うと、ほとんど「へ、へぇぇ〜」と引き気味の苦笑いをされます。
それはさておき。
これだけの猫が集まっていると、予期せぬことも当然起きるわけで、それを描いていくのも楽しいです。
たまたま肩がぶつかって喧嘩が始まってしまったり、浮気現場を抑えられてしまったり。
たまたま、であれ当然予期されるべき事態でもあり、当事者たちは深刻な事態ですが、それも喧騒の一部分に過ぎず、呑気にリンゴ飴を食べる猫もいれば、たこ焼きを食べる猫もいて、とうもろこしを焼くのに忙しい猫もいる。
悲喜こもごも、どんな事態も、結局は流れゆく人生の一側面にしかすぎません。
そんなことを思いながら、猫圧の高い世界を構築しています。
ごちゃごちゃ書きましたが、何はともあれ、これからも楽しい絵を描いていきたいです。
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