KNPC15、16、17 歌舞伎座

かぶきねこづくし

描かれている人物

KNPC15:歌舞伎座正面玄関
KNPC16:歌舞伎座二階吹き抜けより、正面玄関を見下ろすの図
KNPC17:歌舞伎座客席

絵の解説

歌舞伎座が開場するときの歌舞伎座前の様子。
待ち合わせの猫たちがそこかしこで挨拶しています。
これから観劇なので、歌舞伎座開場の時の歌舞伎座前は皆一様にテンションが高く、ほかほかした熱気に包まれています。

原画スキャンデータ

場内に入って、柔らかい絨毯を踏みながら、自分の席へと急ぎます。
ここでもそこかしこでご挨拶する猫たちが見受けられます。
イヤホンガイドのカウンターは大忙しです。

原画スキャンデータ

開演前の客席の様子。
一階席の最前列だけあって、身支度に余念がありません。
ご贔屓と目があってしまうかも知れません!

原画

私のツボ

歌舞伎座リニューアル記念

三年にも及ぶ建て替え工事を経て、新しく歌舞伎座がオープンしたのが2013年。
時の経つのは早いもので、来年でちょうど十周年です。
もうすっかり新しい歌舞伎座に慣れましたが、当初はあまりにも綺麗で驚いた記憶があります。

旧歌舞伎座で一番よく覚えているのが幕見席へ向かう階段。
当時は整理券もなく、早い者勝ちでしたが、私が観にいくのが主に平日だったせいか混乱もなく、踊り場で休憩しながら皆でゆっくり階段を昇っていました。
リニューアル後はエレベーターが導入され、ずいぶん楽になりました。
早く幕見が復活してほしいと願うばかりです。

次になぜか覚えているのが、三階にあった(と思いますが)喫煙所。
今のように完全に個室になっておらず、換気扇がついた壁際にぽつんと灰皿が置いてありました。
あまりにも剥き出しすぎるのか、喫煙所が渋滞することもなく、なんとなく一人ずつタバコを嗜んでいました。
当時は今ほど分煙も厳しくなかったので、さほど珍しい光景ではありませんでしたが、場内に飾られた歌舞伎座の赤い提灯の隣に換気扇があり、なんだか不思議な一角でした。
全体的に天井が低く、古く、芝居小屋という響きがしっくりくる劇場でした。

それはそれで歴史があって良いのですが、新しい歌舞伎座の快適さには叶わないなと思います。
個人的には。

それはさておき、歌舞伎座リニューアルを記念して描いた三枚です。
歌舞伎座前、館内、客席、と順番に描きました。

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