描かれている人物
狂言師左近、花子
絵の解説
上
狂言師左近、花子
左近の頭頂部にある2本の白い筋は元結です。
下
所化
お祭り気分の初化たち。
あらすじ
道成寺の鐘の供養に現れた美しい白拍子桜子と花子。
清姫の一件から女人禁制になっていた道成寺。
奉納の舞を舞うという条件で二人は寺内に通され、
厳かに舞い始めます。
ところが桜子の烏帽子が取れ、
左近という男の狂言師であることがわかってしまいます。
所化たちは舞を続けるよう所望します。
華やかな踊りを披露するうちに形相がみるみる変わり、
鐘の中に飛び込む左近と花子。
実は二人は清姫の亡霊だったのでした。
私のツボ
「聞いたか聞いたか」「聞いたぞ聞いたぞ」
大好きな道成寺の変形版。
内容は道成寺とほぼ同じですが、
長唄の「京鹿子娘道成寺」を長唄と常磐津の掛け合いにして、
男女の踊りを分けています。
どのようなアレンジが入っても華やかな”道成寺もの”。
狂言師左近は黒の紋付の下に黄色の着物を着ています。
それも華やかで美しいのですが、花子の衣装とのコントラストが映える黒紋付を描きました。
「男女道成寺」でも”聞いたか坊主”は健在なのが嬉しいところ。
コメント