KN164男女道成寺(めおとどうじょうじ)

かぶきねこづくし

描かれている人物

狂言師左近、花子

絵の解説


狂言師左近、花子

左近の頭頂部にある2本の白い筋は元結です。

狂言師左近、花子(原画)


所化

お祭り気分の初化たち。

所化(原画)

あらすじ

道成寺の鐘の供養に現れた美しい白拍子桜子と花子。
清姫の一件から女人禁制になっていた道成寺。
奉納の舞を舞うという条件で二人は寺内に通され、
厳かに舞い始めます。
ところが桜子の烏帽子が取れ、
左近という男の狂言師であることがわかってしまいます。
所化たちは舞を続けるよう所望します。
華やかな踊りを披露するうちに形相がみるみる変わり、
鐘の中に飛び込む左近と花子。
実は二人は清姫の亡霊だったのでした。

私のツボ

「聞いたか聞いたか」「聞いたぞ聞いたぞ」

大好きな道成寺の変形版。
内容は道成寺とほぼ同じですが、
長唄の「京鹿子娘道成寺」を長唄と常磐津の掛け合いにして、
男女の踊りを分けています。

どのようなアレンジが入っても華やかな”道成寺もの”。
狂言師左近は黒の紋付の下に黄色の着物を着ています。
それも華やかで美しいのですが、花子の衣装とのコントラストが映える黒紋付を描きました。

「男女道成寺」でも”聞いたか坊主”は健在なのが嬉しいところ。

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