SNPC29 七夕(たなばた)

四季ねこねこ

絵の解説

寺子屋の子供たちが集まって、七夕の飾り付けをしています。
右端の白い着物を着た猫は、場所を提供している神社の神主。
神社の社務所が寺子屋として利用されています。
その隣、手拭いの猫は笹を提供した氏子。
その隣の猫は寺子屋の先生。

「何を書いたの?見せて」
仲良し二人組が短冊の見せ合いっこ。

具体的に願い事を書かないと、お星様が理解できないかもしれない、とばかりに願い事を詳細に短冊に書く猫。
それを後ろから覗き見る猫。

短冊を見られまいと机の下で書いたら、折り紙を折っている猫とお尻がゴッツンコ。

「私は良いから皆で先にどうぞ」とばかりに墨すり係を買って出たのは少し年長の猫。
短冊を見られたくなかったので、一番最後、皆が飾り付けに飽きておやつでも食べる頃にこっそり書く腹づもりなのです。

七夕(原画)

七夕

七月といえば先ずは、七夕。
七夕が近づくと、そこかしこで七夕飾りを見かけます。
今も昔も変わらない七月の風物詩。
そして願い事。
成長の象徴である笹や竹に、織姫にあやかって習い事の上達を願う。
漠然とした願い事でも飾ることでやがてそれが具体的な目標につながるのだと思います。
子供達にはぴったりの行事です。
大人の私にとっては、1年も半ばを過ぎたこのころ、残りを充実させるべく初心にかえって気合を入れなおす時期でもあります。

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