絵の解説
外は雨。
紫陽花が色とりどりに咲いています。
おばあちゃんと孫たちがてるてる坊主を作っていましたが、静かな雨音に誘われてついうとうと。
「あら」
お母さんが三時のおやつにお茶と水無月を持ってきました。
気持ちよさそうに眠る姿を見て、つい笑ってしまいます。
水無月
若鮎に続いて六月のお菓子、水無月。
これも大好きなお菓子。
白ういろうに小豆を乗せた三角形の生菓子です。
プルプルむちむちした食感のういろうと小豆の豆が妙なるハーモニーを奏でます。
私はういろうが大好きなのですが、ういろうは関東では馴染みがないのか、あまり見かけません。
生まれも育ちも東京都品川区のスタッフによると、すあまと違いが分からぬ、とつれない返事。
そのせいか、水無月を扱っている和菓子屋も関東では限られています。
涼感のある見た目ではないのも相まって、あまり人気がないのかもしれません。
どうやら全国的に知られた菓子ではないようなので、水無月は小さくお盆の上に描きました。
そうまでして描きたかったのは、やはり水無月が大好きだから。
六月になると食べたくなる菓子です。
ういろうは通年売られていますが、なぜか水無月は六月限定なので、余計に食べたくなるのかもしれません。
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