描かれている人物
KNPC06 二人道成寺(ににんどうじょうじ)
KNPC133 五人道成寺(ごにんどうじょうじ)
絵の解説
二人道成寺 町娘の踊り
基本的には二人一緒に踊る。交代で踊る場面もあります。
![](https://aiyoshida.blog/wp/wp-content/uploads/2022/04/ninin-1024x419.jpg)
原画スキャンデータ
五人道成寺 鐘入り
![](https://aiyoshida.blog/wp/wp-content/uploads/2022/04/IMG_3770-840x1024.jpg)
原画
五人の花子が入れ替わり立ち替わり踊り分け、時に競い合って踊ります。
鐘入りは五人揃う。
あらすじ
娘道成寺の変形版
主な登場人物と簡単な説明
・二人道成寺
白拍子花子、桜子
・五人道成寺
全員花子
あらすじ
「京鹿子娘道成寺」と同じ。
私のツボ
増幅する情念
「二人藤娘」や「二人汐汲」など、二人版の踊りは変形版としてよくあります。
二人版は基本的には一緒に踊るので、眼が忙しいと言うことはさほどありません。
一人版よりは忙しいですが。
見ようによっては、花子が増幅しているようにも取れるので、美しくもあり、恐ろしくもあります。
最初から物怪の存在としてスッポンから上がってくる演出もあります。
これが五人となると、美しいのはもちろんですが、圧巻です。
五人で一緒に踊る箇所もありますが、ほぼ踊り分けます。
二人で踊っていたのが上手と下手から花子が出てきて四人になったり、とにかく視線が定まらず忙しい。
これも、清姫の怨念がどんどん増幅し、世の女たちの怨念や情念を集めているのではないかと錯覚してしまう怖さがあります。
美しい花子たちが依代となって、情念の渦が鐘入りする。
ヒラヒラと美しい衣装の花子がどんどん増殖する、とてもサイケデリックな舞台です。
なお、「三人道成寺」もあります。
わりとバリエーションのきく演目です。
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