KNPC01 藤娘(ふじむすめ)

かぶきねこづくし

描かれている人物

藤の精

絵の解説

藤娘が帰っていくところ。
クイっと塗笠をつまんで空を見上げる姿が描きたかったのと、この色の衣装が描きたかったので。

原画のスキャンデータ

かぶきねこづくし(R)企画が始まる前、個人的に描いていた絵です。
当時は和紙に顔彩で描いていました。
顔彩は微妙な色味が良いのですが、質感が粉っぽいので今は使っていません。
和紙も薄いものから厚いものまで色々試しましたが、今では水彩紙に落ち着いています。

これら初期に描いた絵、ポストカードと一桁番号台は全て原画が行方不明です。
まとめて桐箱に入れていた記憶があり、箱ごと紛失したようです。
過去の絵は、改めて見るといたたまれません。
もう出てこなくても良いや、未来永劫出てこないでくださいと言うのが正直なところです。

スキャンデータが残っていたので、それを掲載します。

あらすじ

藤の精が娘の姿になって現れ、酒を少し飲み、恋人を想って踊ります。
夕刻を告げる鐘の音が聞こえると、娘は空を見上げ、藤の枝を担いで消えていくのでした。

私のツボ

記念すべき第一号

大きな松と、それに絡まる藤の花という大胆な舞台美術。
松の濃い緑、揺れる藤の淡い紫。
娘の黒い塗笠。
藤があしらわれた衣装。
ところどころ覗く真紅。
色の織りなすハーモニーが美しい。

鉦(かね)という打楽器が効いていてリズミカルで心地良い。
20分ほどの短い舞踊です。

クリアファイル用に描いた藤娘

原画の写真がないので、クリアファイル用に描いた藤娘の原画です。
A5サイズのクリアファイルで、今はもう作っておらず、在庫もありません。

原画

藤娘は好きな舞踊なので、何枚も描いており、その一枚。
藤の花は、軽さを出すのが難しいです。

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