COPC67 岡﨑百貨店

絵の解説

書きやすいガラスペン
よく消える消しゴム
使いやすいノート
綺麗な色のインク、、、

岡﨑百貨店に選りすぐりの文房具を納品する猫たち。
一列に並んで百貨店を目指します。

「何かあるらしいよ」と、
何かの行列と勘違いした猫たちが次々並びます。

後ろに誰かが並ぶたびに優越感と期待感が増して、
行列はちょっとしたお祭り状態に。

「なかなか進みませんなぁ」
「おひとついかが？」
袖振り合うも多生の縁
見知らぬ人との会話もまた楽しい。

文房具を運ぶ猫たちは、そんなことはつゆ知らず、
大事な商品を抱えて歩みを進めるのでした。

有隣堂の岡﨑弘子さんが選んだ文房具・雑貨を扱うコーナー、”岡﨑百貨店”。
コンセプトは、ヨーロッパの小さな蚤の市。
あるいは、選りすぐりのものが集められた百貨店。

百貨店あるいはデパートにある種の特別感を抱くのは、
少なくとも昭和生まれの特性ではないかと思います。
昭和生まれの私ももちろんデパートは大好きです。

お中元やお歳暮や何かの贈答品を買いに行ったり、
買うものも少し特別なもので、
ちょっとおしゃれをして家族で出かける場所でした。

近所のスーパーや商店街には置いていない、
ちょっと高級なものが集められた非日常的で特別な空間。

いろいろなものがあって、いろいろな人がいて、
綺麗に整頓され、明るくて、清潔で、とても都会的な空間。
デパートに入った瞬間の、心踊る感覚。

そんな
”いろいろな物や人”
と
”ワクワク”を絵にしました。

何かあるらしい、とワクワク感につられてつい並んでしまう人たち。
中には並ぶ列を間違えている人もいるかもしれません。
途中から何だかよくわからない行列になってしまいましたが、
それもまた一興。
ワクワク感に包まれて、楽しそうな人たち。

先頭でガラスペンを持っているのが岡﨑さんです。
後方に、お爺さんと手を繋いでいるのはミニ岡﨑さん。

ポストカードには品番があります。
SNPCは四季ねこねこ、KNPCはかぶきねこづくし、HHPCはハッピー・ホリディ、
COPCはカスタムオーダーのポストカードということです。

四季ねこねこ™シリーズ（SNPC）を続けていく中で、たまに、ご依頼があります。
お話を伺ってイメージが浮かんだら描くことにしていました。

そこにしかないという限定的なマーケットです。
やがて、ご当地シリーズ（COPC)に発展したというわけです。